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養蜂には蜂蜜を採る採蜜養蜂と、花粉交配用のミツバチ自体を生産・販売する増殖養蜂があります。

近年、沖縄では花粉交配用ミツバチの生産が養蜂のメインになりつつあります。

数年前にミツバチが巣箱から消失する蜂群崩壊症候群(CCD)が話題になりましたが、これは現在の施設園芸(イチゴやメロンのハウス栽培)や果樹などで花粉交配用資材としての受粉用ミツバチが足りなくなる事態になり、農家さんに大損害を発生させる可能性があるということを意味していました。


沖縄は特に冬場のミツバチ生産が可能ということで、他府県には無い強みを持っています。

普通は冬場、ミツバチは巣箱の中で体を寄せ合って暖めあいながら冬を越します。12月~2月頃までは女王の産卵も停止し、蜂の数も少しづつ減りながら春まで頑張ります。

ところが亜熱帯の沖縄では冬も産卵が停止せず、増勢させる事が可能です。

逆に夏場6月~8月前後が暑過ぎて産卵停止する事があります。

越冬ならぬ越夏がハードルとなります。飼い主にとってもどえらいつらい時期です。エアコン効いた部屋で仕事していた頃が懐かしい笑。


沖縄の気候は基本的にミツバチ天国ですが、環境からの花蜜、花粉が充分ではない時期や、混戦(同一エリアに多数の飼育群がある場合)などの問題があり、適切な給餌や健康な群れを維持する為に細やかな管理が欠かせません。

養蜂は昆虫を扱いますが、畜産にカテゴライズされます。

数群を趣味で楽しむ場合とは違い、特に交配用ミツバチ生産の場合は牛豚鶏などの経済動物を飼育するのと実態としては変わりません。

ただし牛豚鶏のより初期投資が低く、毎日のエサやり・糞尿処理は不要です。

ミツバチは本来的に自然環境が良い場所であれば自律的に生命活動を維持し仲間・子孫を増やしていく事が可能な生き物です。

人間が飼育する場合は巣箱、設置場所を確保できればそれほど大層な施設も不要です。養蜂は空間農業という人もいます。


個人的に難しいと感じているのは、哺乳類とのような意思疎通が出来ない点です。

しかしミツバチには意思も感情も存在しています。元気ある時ない時、機嫌のいい時わるい時、あります笑。

マンゴー名人の祖父が「樹の言葉を聴きとりなさい」というようにミツバチの言葉を聴き取れるようになりたいのです。

具体的にどうしたらそれができるのかは今もってほぼ不明ですが笑。


ミツバチは群れで思考します。

一匹一匹は完全体ですが、一匹では生きられません。

ひとつの群れが意思を持つ一匹の生物、超個体(統合された複数の意思をもつ一つの意識体)として生きています。

動物より解り難く、植物よりは解り易いという感じでしょうか。

ミツバチの不思議で見事な生き抜く能力に日々驚いています。

システム屋の中年男を自分達の世話係にしてしまった共生能力?恐るべしです。

まさか虫に依存した生活をすることになるとは想像もしてませんでした笑。

ミツバチが作る蜜ろうやハチミツ、プロポリスのことや、花々との共生能力、共進化、たくさんの事をご紹介できたらと思います。